モモ

とてもとてもふしぎな、
それでいてきわめて日常的な
ひとつの秘密があります。

すべての人間は
それにかかわりあい、
それをよく知っていますが、
その事を考えてみる人は
ほとんどいません。

たいていの人は
その分けまえを
もらうだけもらって、
それをいっこうにふしぎとも
思わないのです。

この秘密とは
それは時間です。

時間をはかるには
カレンダーや時計がありますが、
はかってみたところで
あまり意味はありません。

というのは、
だれでも知っているとおり、
その時間に
どんなことがあったかによって、
わずか一時間でも
永遠の長さに
感じられる事もあれば、
ほんの一瞬と
思えることもあるからです。

なぜなら時間とは、
生きるということ、
そのものだからです。

そして人のいのちは
心を住処と
しているからです。

ミヒャエル・エンデ

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